脇脱毛でワキガが悪化するってホント?原因と対策はあるの?
他人には相談しにくいデリケートな悩み、ワキガ。
毛深くて気になるワキを脱毛したら、ワキガも改善した!
…なんてことが起きたら、一石二鳥ですよね。
一方で「脱毛したらワキガが悪化した」という声も、ちらほら見かけます。
実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、脱毛とワキガの関係について詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
そもそもワキガはどうして起きるの?
ワキから汗が出るのは誰にでもある、自然なことですよね。しかし中には汗が出るだけではなく、ワキが強烈なニオイを放ってしまう人もいます。
「どうしてワキガになってしまうの?」「ニオイにも強弱があるし、どのくらいのニオイならワキガなの?」と悩んでいる方も多いでしょう。そんな疑問にお答えします!
ワキガの原因は「アポクリン汗腺」!
ワキガの原因となるのは、アポクリン汗腺です。この汗腺から出る汗は、粘度が高いのが特徴です。脂質や糖質、たんぱく質やアンモニアなどの成分を含んでいるため、ベタベタとしてしまうんです。この粘度の高い汗が、強いニオイの原因になります。
アポクリン汗腺から出る汗自体がにおうことはありません。ただこの汗が皮膚の常在菌と混ざり合ってしまうと、ワキガのあのニオイが発生してしまいます。ここに皮脂が加わると、ニオイは更に強くなってしまいます。
このニオイが、サラサラした汗と一緒に蒸発し、空気中に漂うと、周りの人にもニオイが届いてしまいます。これが、ワキガが起こるメカニズムです。
脱毛をすればワキガはよくなるの?
結論から言うと、脱毛でワキガが完全に治ることはありません。ワキガを完全に治したいなら、脱毛ではなく、ワキガを専門にしている医療機関で治療することがおすすめです。
ただ、ワキガが改善する可能性はあるんです!ワキガだけでなく、ムダ毛にも悩んでいるなら、ワキガの治療の第一歩として脱毛するのもひとつの方法です。
なぜ脱毛をするとワキガが改善するのでしょうか?そして、なぜ完治することはないのでしょうか?その理由をご説明しましょう。
脱毛でワキガが「改善する」可能性はある!
脱毛をするとワキ毛がなくなるので、汗が溜まりにくくなります。すると、雑菌も繁殖しにくくなります。要するに、ワキの下が清潔に保たれやすくなります。そして、ワキが清潔になるとワキガのニオイが改善される可能性があるんです。
ワキガのニオイの原因となるのは、汗や雑菌でしたよね。ニオイの原因となる汗も雑菌も減るので、ワキガのニオイの発生しにくくなるんです。ワキが清潔な状態になる、というのがポイントですね。
ただ、これは「ワキガが改善される可能性がある」というだけで、誰でも効果が感じられるわけではありません。脱毛によって得られる脱毛効果には、個人差があります。同様に、脱毛によって得られるワキガ改善効果には、個人差があるんです。
また、ワキガが改善する可能性はありますが、完治することもありません。「ワキガが気になるから脱毛したい!」と考えている人は、注意が必要です。
ワキガが「完全に治る」ことはない…
「汗もたまりにくくなって、雑菌の繁殖する場所もなくなるなら、完治するんじゃないの?」「ニオイの原因が減るなら、ワキガも治るんじゃないの?」と思ってしまいますよね。しかし残念ながら、そうではないんです。脱毛をしただけで、ワキガが完全に治ることはありません。
ワキガの根本的な原因はアポクリン汗腺にあることは、ご説明しましたね。脱毛をすることで、このアポクリン汗腺がなくなるというわけではないんです。根本的な原因がなくならなければ、ワキガは完治することはありません。
脱毛でワキガが完全になくなるということは、期待することができません。「ムダ毛よりもワキガで悩んでいる…」「ワキガに効果があるらしいから脱毛したい!」というような場合は、まずは医療機関に相談してみるのがおすすめです。
脱毛でワキガに悪化するってホント?
ワキを脱毛すると、ワキガが改善する可能性があることは、すでにご説明しましたね。基本的には、脱毛をすればワキが清潔になりやすくなるので、ワキガは改善されるはずなんです。
しかし、実際に脱毛行った人が「ワキガが悪化した」「ワキガになってしまった」と言っていることもまた事実です。また脱毛した後、ワキのニオイだけでなく、汗が多くなってしまったと感じる人もいるようです。カウンセリングの際に「汗が多くなったと感じることがあります」と説明を受ける場合もあるようです。
「ムダ毛だけじゃなく、ワキガも減らすことができるかも」と思って脱毛しに行ったら、かえってひどくなってしまったり、汗が多くなってしまったりしたら、困ってしまいますよね。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?それぞれ順を追って、理由をご説明していきますね。
毛穴に溜まった汚れがにおってしまうことも
脱毛後、毛が抜けた毛穴は自然と閉じます。しかし、何らかの原因により、脱毛後に毛穴が自然と閉じないことがあるんです。すると、そこに皮脂や垢などの汚れが溜まってしまいます。溜まった汚れが不潔な環境を作り出し、嫌な臭いの発生源となってしまうのです。
もしワキを脱毛して、ワキガが悪化したり、ワキガになってしまったと感じたりした場合には、脇の状態をセルフチェックしてみましょう。毛穴が詰まっているようでしたら、一度皮膚科などを受診するのがよいでしょう。
「脱毛前より汗が多くなった」と感じることも
脱毛後に「汗が多くなった!」と感じることもあります。これには3つの原因があります。
まず1つめの原因は「ワキがツルツルになった」ことです。ツルツルのワキは、汗を絡め取る毛がないので、汗が肌の表面を流れることが多くなります。すると「今までより汗を多くかいている!」と勘違いしてしまうことがあります。
次に2つめの原因は「一時的な多汗症」です。施術の際に肌が受けるダメージにより、一時的に汗の量が増えてしまうことがあります。ただ、このような症状は1週間程度で治ることがほとんどです。
最後の原因は「精神的ストレスからくる多汗症」です。2つめの原因である「一時的な多汗症」を気にしすぎると、この「精神的ストレスからくる多汗症」になってしまいます。脱毛後、汗が増えても、あまり気にせずリラックスして過ごすとよいでしょう。どうしても気になる場合は、サロンやクリニックに相談するのがおすすめです。
そもそもワキガでも脱毛しに行けるの?
ここまで「脱毛をした場合、ワキガにどんな変化が起こるのか?」についてご説明してきました。ですが、そもそもワキガでも脱毛することはできるのでしょうか?
「ワキガのせいで脱毛を拒否されたらどうしよう…」「ワキガのせいでスタッフに嫌な顔をされたらどうしよう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください、ワキガでも脱毛はできます!この項目では、脱毛に通う際の注意点や、施術前の準備についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
ワキガでも大丈夫!脱毛しに行ける!
ワキガだとしても、脱毛に全く問題はありません。サロンでもクリニックでも、どちらでも脱毛することができます。ワキガは感染症などの病気ではありません。体質のひとつとして扱われているので、脱毛に問題はないのです。
サロンやクリニックのスタッフは、日々いろいろなお客様を対応しています。ワキガだからといって嫌な顔をされるということありません。
もしどうしても不安な場合は、カウンセリングの際にスタッフに相談してみるのがおすすめです。スタッフから直接「大丈夫ですよ」と言ってもらえれば、不安が解消されるでしょう。カウンセリングを担当するスタッフは、様々なお客様の相談を受けているプロなので、安心して相談することができますよ。
「ワキガであること」を申告しなくてもOK!
「自分からワキガだと伝えるなんて、とても無理!」という人も多いでしょう。「脱毛するなら、もしかしたら事前に伝えておかないと、問題が起こるかも…」と不安を抱えている人もいるかもしれません。大丈夫です、安心してください!ワキガであることを申告しなくても、なにも問題ありません。
自分から「実はワキガなんです」と他人に伝えるのは、とても恥ずかしいですよね。脱毛サロンやクリニックのスタッフは経験豊富な方が多いので、安心して施術を受けることができますよ。「施術の時に自分のワキがにおってしまったら、申し訳ない…」と心配しなくても、大丈夫です。
もしどうしても気になるようなら、この後、施術前のニオイケアについてもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
ワキガで通院しているなら事前に申告しよう!
ただ、ワキガで通院しているとなると話は別です。忘れずにスタッフに通院していることを伝えましょう。脱毛をしても問題ないか、医師に確認が必要な場合もあるようです。
また通院していなくても、医師から処方された薬を服用している場合も、事前に申告が必要です。特に薬を使用している場合は、期間を空けて脱毛しなければならなくなる可能性もあります。
不安な場合は、まずはカウンセリングの際にスタッフに相談してみましょう。カウンセリングに行く前に、脱毛をしてもよいかどうか、かかりつけの医師に確認するのもよいですね。
大事なのは、自分で判断しないことです。恥ずかしくても、よりよい脱毛のために、必ずスタッフや医師に相談するようにしましょう。
ワキガの手術をした場合も申告が必要!
特に、ワキガの治療をするための手術を受けた場合は、必ず事前に申告しましょう。手術の跡には、施術することができません。なぜなら、火傷などトラブルが起きる可能性があるからです。
手術の跡がほとんど見えない程度に薄くなっていれば、施術可能な場合もあります。ですが、自分で判断するのは危険です。
ここは恥ずかしくても「ワキに手術痕があります」とスタッフにきちんと伝えましょう。特に質問されなければ、「ワキガの手術痕がある」と伝えなくても大丈夫です。
伝えるタイミングですが、カウンセリングで手術経験の有無を聞かれるので、その際に伝えるとスムーズですよ。カウンセリングの時に伝えてしまえば、記録が残るので、後から何度も申告する必要がなくなります。
施術前は制汗剤以外のニオイケアを!
施術当日は、できるだけワキをにおわない状態にしたいところですが、制汗剤を使ってはいけません。配合されている成分が、施術の際に反応してしまうことがあるためです。
また施術後の使用もNGです。脱毛した直後の肌はとても敏感になっています。制汗剤は刺激が強いので、敏感になった肌が大ダメージを受けてしまう可能性があります。
基本的に24時間は使用を控え、どうしてもという場合のみ、スタッフに確認のうえ、低刺激タイプの制汗剤を使いましょう。
「制汗剤がダメなら、どうすればいいの?」と途方に暮れてしまいますよね。一番有効な対策は「汗を拭くこと」です。施術の当日は、汗をこまめに拭って、細菌の繁殖を防ぎましょう。
通気性のいい服を着たり、汗があまり出ない冬に施術を受けたりするのもおすすめです。消臭効果のある柔軟剤を使ったり、直前に着替えをしたりするのもよいでしょう。
まとめ:ワキガが改善することも!脱毛で綺麗なワキに!
脱毛をすることでワキガが完全に治ることは、残念ながらありません。「ムダ毛はそこまで気にならないけど、ワキガで真剣に悩んでいる」という場合は、脱毛に行く前に、まずは医療機関に相談するのがベストです。
とはいえ、脱毛でワキガが改善する可能性は大いにあります。「脱毛をしただけで、ワキガがほとんど気にならなくなった!」ということが起こる可能性だってあるんです!
何よりも、ムダ毛処理の悩みというストレスがなくなるだけでも、ワキガのニオイを抑えられることもありますから、まずは一歩、踏み出してみましょう。
「ワキガもムダ毛も気になるけど、手術は怖い…」という人は、ぜひ、よりリスクの低い脱毛を検討してみてくださいね。脱毛で綺麗なワキへの一歩を踏み出しましょう!
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