授乳中の脱毛はNG?その理由とは?
「妊娠中は無理でも出産後には脱毛を再開したい!」と考えてはいませんか?授乳中は脱毛に通うのがNGだということは聞いたことがあるかもしれませんが、実際のところ出産後すぐに脱毛に通うのはおすすめできません。
いかなる場合でもNGというわけではありませんが、できれば避けておくのが無難ですし、多くの場合サロンやクリニック側から施術を断られてしまいます。
ではなぜ授乳中の脱毛がNGなのでしょうか。その理由と対策についてご紹介します!
目次
授乳中の脱毛を断られる3つの理由は?ポイントはホルモン!
授乳中に脱毛サロンやクリニックで施術を断られる理由は大きく分けて3つあります。
- 肌に刺激を与えることで肌トラブルが起きやすくなる
- 授乳中は脱毛効果を最大限引き出せる時期ではない
- 心身にストレスがかかってしまうのを防ぐ
これらに共通している原因は「ホルモンバランスの変化」です。授乳中は妊娠時と同様にホルモンバランスに影響を受けやすく、非常にデリケートな状態です。そんなホルモンについて理解を深めつつ、授乳中に脱毛すればどのようなリスクがあるのかを、1つずつ確認していきましょう。
ホルモンバランスの変化で肌トラブルが起きやすい
まずは授乳中に施術を受けることで肌トラブルが起きやすくなるという点についてです。妊娠中に経験した人もいらっしゃるかもしれませんが、ホルモンバランスが変化すると
- しみやそばかす、黒ずみなどができやすくなる
- 急に乾燥肌になったりかゆみが出たりする
- ニキビや湿疹ができやすくなる
といった肌トラブルに見舞われがちです。そういった肌がデリケートな状態で外部から光やレーザーによる熱刺激を与えると、思わぬ肌荒れが起きてしまう可能性があります。
「普段は何もトラブルがないから大丈夫」だとか「肌が強いから問題ない」などとたかをくくらず、普段の生活から肌をいたわってあげましょう。
脱毛効果を最大限得られない可能性がある
妊娠時や出産後の急激なホルモンバランスの変化は、脱毛効果にも悪影響を及ぼします。脱毛は一般的に毛が生え変わる毛周期に合わせて照射していくのですが、この毛周期が出産直後は乱れてしまうのです。出産後急に髪の毛が抜けたり逆に毛が濃くなってしまったりするのも、このホルモンバランスの変化が関係しているんですよ。
このように毛周期が不安定な状態で脱毛をしても、十分な脱毛効果が得られないことは明らかですね。脱毛は肌や毛根が健康な時に照射するのが最も効果的なので、最大限の効果を得たいのであれば毛周期が安定してから脱毛を再開するのが良いでしょう。
精神的・身体的ストレスになるリスクを回避しておく
脱毛は授乳中の身体や心にストレスを与えてしまう可能性もあります。出産後・授乳中は女性ホルモンとしてよく知られるエストロゲンが急激に減少することなどが影響して、身体だけでなく精神的にも不安定な時期となります。その度合いは個人によって異なりますが、ひどい場合には産後うつなどを引き起こしますから侮れません。
そんな授乳中はできるだけ外部からのストレスを避けるべきですよね。脱毛がストレスになるの?と疑問に思われるかもしれませんが、長期間同じ体勢であったり痛みを感じたりとストレス源はたくさんあります。普段なら気にならないような些細なことも授乳中の時期にはストレスに感じる場合がありますで、そういったリスクは回避しておいたほうが安心です。
授乳後はいつから脱毛ができるの?すぐに脱毛はNG!
授乳中の脱毛は身体面・精神面ともに良くないことはわかりましたが、一体いつからなら脱毛を受けられるのでしょうか。特に脱毛を中断している人にとっては大きな問題です。
脱毛を開始・再開できる時期の規定は、この後ご紹介するようにサロンやクリニックごとに異なっていますので一概には言えません。ただ、生理が戻って2~3回安定してきたころを目安にすると良いでしょう。
とは言ってもやはり体調と相談するのが一番です。卒乳してもまだ体調が優れなかったり生理が安定しなかったりと不安が残る場合は、サロンやクリニック側とも相談しつつ様子を見るようにしてくださいね。
サロン・クリニックごとで異なる出産後の対応一覧
では具体的にサロンやクリニックごとの対応を見ていきましょう。どのタイミングで脱毛を再開できるのかは場所によって異なります。自分の通っている店舗やこれから通いたいと考えているサロン・クリニックにおける妊娠・出産時の対応を確認しておきましょう。
サロン・クリニック名 | 授乳中の対応 | |
サロン | 銀座カラー |
出産後に生理がきたら脱毛可能
ただし胸周りは授乳中の脱毛NG |
キレイモ | 授乳中はNGだが生理がきたら脱毛可能 | |
ミュゼ | 出産後生理が2~3回きたら脱毛可能 | |
TBC |
出産後3ヶ月以降なら脱毛可能
ただし胸周り授乳中の脱毛NG |
|
シースリー | 授乳中の脱毛はNG | |
クリニック | リゼクリニック | 授乳中の脱毛はNG |
アリシアクリニック |
授乳中の脱毛はNG
出産後に生理がきたら脱毛可能 |
|
レジーナクリニック | 産婦人科医師の承諾があれば授乳中でも可能 | |
湘南美容外科 | 授乳中の脱毛は要相談 |
このようにサロン・クリニックごとに対応がかなりバラバラです。あいまいな条件もありますので、自分は脱毛しても大丈夫なのか不安な場合は、産婦人科や脱毛サロン・クリニックのスタッフに相談してみましょう。
どうしても脱毛したい!授乳中でも可能な対処法はある?
授乳中でもやっぱりムダ毛はケアしたいと考えるのが女心でしょう。ただ前述の通り多くのサロンなどでは脱毛自体を断られてしまいます。いつも利用している脱毛サロンを頼れないとなったとき、他に授乳中でも脱毛が可能な対処法はあるのでしょうか?
そもそも授乳中のムダ毛ケアはあまりおすすめできませんが、
- 電気シェーバーで優しく処理をする
- 授乳中でも照射可能なクリニックに相談してみる
といった選択肢は存在します。どうしても脱毛したいという人は、これらの選択肢を検討してみてください。
ムダ毛処理は電気シェーバーで刺激を少なくしよう
授乳中にムダ毛をケアするなら、電気シェーバーが最もおすすめです。肌を傷つけやすいカミソリ、毛穴へ大きなダメージを与える毛抜きやワックスに比べて肌への負担が少なく、敏感な肌でも比較的肌トラブルのリスクは少ないからです。
他にも自宅でのムダ毛ケアの方法として人気の除毛クリームや家庭用脱毛器がありますが、これらも基本的には妊娠・出産時の使用を禁じられています。肌トラブルが自己責任となってしまうので、総合的に見ても電気シェーバーが最もおすすめなのです。
最近は肌に直接刃が触れないような設計になっている電気シェーバーも販売されています。脱毛サロンやクリニックでも普段のムダ毛ケアとして推奨している方法ですので、授乳中のムダ毛ケアは、ぜひ肌に優しい電気シェーバーを用意して行ってくださいね。
授乳中でも医療脱毛なら対応可能な場合もある
先ほどご紹介した表の中からも分かる通り、脱毛サロンに比べてクリニックの方が授乳中の脱毛への対応は柔軟な傾向があります。ですから、どうしても授乳中に脱毛をしたいという人は一度クリニックに相談に行ってみましょう。
クリニックには必ず医師が常駐しています。産婦人科やクリニックの医師から許可が下りれば脱毛はできますし、万が一肌トラブルが起こっても迅速に対応してもらえます。専門知識も豊富ですので、自分の肌の状態や体調で脱毛が受けられるのかどうかは自己判断ではなく、そういった専門医に判断を委ねましょう。
産後脱毛は不安?シチュエーション別に疑問を解消!
授乳中の脱毛についての基礎知識をご紹介してきましたが、やはり産後に始める脱毛は不安が多いですよね。ホームページに詳しく載っていない情報も多いので、ここで産後脱毛に関するよくある質問についてまとめておきましょう。
- 産後にVIO脱毛はできるの?
- 帝王切開で出産したけど脱毛は可能?
- 出産後に毛が太くなることはあるの?
- 出産後に脱毛を再開するまでどれくらいの期間が必要?
これらの疑問についてひとつずつ解決していきます。もしあなたが不安に思っている項目があれば、ぜひ解消していってくださいね。
産後でもデリケートゾーンの脱毛は可能
まず1つめの疑問、産後のVIO脱毛ですが、もちろん出産後にデリケートゾーンを脱毛することは可能です。出産前後でどうしても放置しがちなアンダーヘアは、整えておくだけでも見た目や衛生面が向上するのでおすすめです。
ただ、出産時に切るなどして傷がある人もいるでしょう。そういった場合はその傷を避けて脱毛を進めていくことになります。必ず照射前にスタッフに伝えるようにして下さいね。
また生理がきてホルモンバランスが安定してきても、以前より痛みを感じる場合があります。VIOラインは痛みを感じやすい部位ですので、我慢せずに出力を下げてもらうか、麻酔を使ってもらうといった対応を取ってくださいね。
帝王切開などの傷があればスタッフに伝えよう
帝王切開で出産すれば、お腹に大きな傷が残ってしまいます。そのような傷がある場合は、程度によって脱毛が受けられるか否かが変わってきます。傷が完治していなければそもそも脱毛は受けられませんし、傷跡がはっきり残っている場合はその部分を避けての照射になります。
多くのサロン・クリニックで採用されている脱毛方法は、毛の黒い色素であるメラニンに反応させる方法です。すなわち肌よりも黒い傷跡に照射するとそこにも反応してしまい、やけどなどの危険性があります。
もしお腹部分の脱毛を考えていて、かつ帝王切開をしたのであれば、まずしっかり傷を治してからカウンセリング時に相談してみてくださいね。
妊娠中や産後に毛が太くなることもあるので注意
妊娠中・出産後に毛が濃くなるという噂を聞いたことがあるかもしれませんが、実際出産後に急に毛深くなることもあります。これにはホルモンバランスが関係しています。
妊娠時や出産後にはホルモンバランスが急激に変化するのですが、中でも注目すべきはエストロゲンと、乳腺を発達させるために分泌されるプロラクチンというホルモンです。エストロゲンは出産と同時に急激に減少し、プロラクチンが逆に増加してきます。エストロゲンは抑毛の方向に働くホルモンでありプロラクチンは発毛を促すので、出産後に毛が濃くなってしまうことがあるのです。
これはホルモンバランスが落ち着いてきてから対処すべき問題ですので、急に毛深くなっても焦らずに安定してから脱毛を受けに行きましょう。
出産後脱毛ができるのは早くても数ヶ月先
出産後に脱毛を再開できるまでの期間は個人差があります。脱毛再開の目安は生理の時期だということはすでにご紹介しましたが、先ほど登場した授乳に必要なプロラクチンは生理が来るのを抑制しますので、卒乳時期が大体の目安になります。
特に母乳で赤ちゃんを育てている人はこの時期が長くなりますよね。授乳をするためのプロラクチンが分泌され続けるので、長ければ1年以上脱毛ができない計算になります。
一方ミルクで育てている人はこの期間が短くなります。数ヶ月もすれば生理が来るようになりますので、体調が安定してきたら脱毛再開可能です。
いずれにせよ出産後脱毛を再開できるのは数ヶ月以上先。赤ちゃんのことで手一杯になることもあるでしょうから、無理せず落ち着くまで育児に専念してくださいね。
出産前後の脱毛を効率よく進めるためには?
妊娠・出産後はかなりの長期間脱毛ができなくなってしまうことがわかりました。特に母乳で育てる場合は2年以上脱毛をお休みすることになってしまいます。そういった中で、どのようにすればより効率よく脱毛を進めていけるのでしょうか。
もちろん体調を万全に整える、肌のケアを怠らないといった自己管理だけでも、脱毛効率をアップさせられます。しかしサロン・クリニック選びの際にも気をつけてほしいことがあるんです。脱毛をスムーズに進めるための店舗の選び方について最後にご説明しましょう。
コースの期限が長いサロン・クリニックを選ぶのがコツ
サロン・クリニック名 | コース期限 | |
サロン | 銀座カラー | 期限なし |
キレイモ | 4年 | |
ミュゼ | 3年 | |
TBC | 4年 | |
シースリー | 期限なし | |
クリニック | リゼクリニック | 5年 |
アリシアクリニック | 2年 | |
レジーナクリニック | 1年(延長可能) | |
湘南美容外科 | 期限なし |
「出産後の対応一覧」でご紹介したサロンとクリニックのコース有効期限についてまとめてみました。サロンやクリニックを選ぶ際にこの有効期限を確認しておくことが、出産を経てもスムーズに脱毛を再開できるコツなんです。
長ければ2年ほど脱毛に通えなくなってしまいますが、この期限を見てみると1年~期限なしとバラバラですね。1年しか有効期限がなければ契約は妊娠中に終了してしまいますから、かなり重要な選択となります。
もし不安なら期限を設けていない銀座カラーやシースリー、湘南美容外科などがおすすめです。サロン・クリニックをこれから選ぶという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ:母体の健康が一番!授乳中は脱毛を控えよう
今回は授乳中における脱毛についてご紹介してきました。授乳中にムダ毛をケアする方法はありますが、ホルモンバランスの変化によって肌トラブルが起きる可能性が非常に高く、リスクを回避するためにも脱毛は控えておく方が無難です。
妊娠中や出産後には十分にムダ毛ケアができず気になってしまうかもしれませんが、母体にとっても赤ちゃんにとっても授乳中の時期は非常に大切です。無駄なストレスを受けないためにも、母子の健康を第一に考えて育児に専念し、落ち着いてから脱毛を再開するようにしましょう。
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